太陽の光すら浴びることを許されなかった浪人
すごい悪天候。これがイケナイ太陽というものなのかと苦虫を噛み潰したような顔をしながら家を出た。
予備校のテキストくらい郵送で送ってくれれば良いものを
聞くところによると他の校舎は郵送をしているそうだ。
これがないと授業にならないので仕方がないと自分に言い聞かせた。
セルフ自粛モード中の浪人にとって久しぶりの外出がこんなにも悪天候になるとは、神にすら見放されたとはこのことである。
予備校までは、電車で通うため今日も電車で向かったのだが、いつもより電車が空いていたのは確かだ。
混み混みの電車は今の時期じゃなくても嫌なのでラッキーだったのが唯一の救いである
そう言えば、テキストを受け取っている際にテキストの種類や所属するコースの種類でやたらめったらイキっている人がいたが、その程度でイキっているからこんなことになるのだろうと思いながら校舎を後にした。
俺はどうかって、勿論前前前者だよ。